健康観察の毎日

体調不良からの翌日、きなちゃんはぐっすり眠ってひたすら休んでいました。いつ呼吸が止まっても違和感ない様子だったので、夫婦で交代して様子を見ました。

きなちゃんの回復は食事でわかります。ゆっくり自ら柔らかいものを食べに起きてくるようになったのが安堵できる合図でした。徐々に行動範囲が広がりだすので濃厚酸素から通常の酸素に切替して34〜40%を維持できるように調整していきました。ずっと濃厚な酸素で慣れてしまうと私自身がちゃんと介護できないので、私の中では切替は勇気がいるけど必要な判断でした。

一番酷い日が金曜日だったのですが日曜日には以前の様子が伺えるようになり一安心。酸素チューブも切替して問題はありません。

不思議というかきなちゃんの意地ですが、トイレだけはヨロヨロになってもハアハアしても必ずいくので(金曜日の絶不調の際も)、おしっこの量が安定してることが確認できるのと、おしっこで体が濡れることがなかったのは助かりました( ´•̥̥ω•̥̥` )


総まとめすると

・薬をあげて暫くするとゆっくりと呼吸できるけど8時間経つと荒い呼吸が目立つ。そのため1日3回の投薬でも6時間以上はあけるのを意識しながら投薬を早めたりはしてます。
・心臓病と気圧の関係性は最悪な為、雨や気圧変化は必ずチェックして酸素を濃く入れたり、音や様子見で刺激しすぎないようにそっとすることを重視してます。絶不調の近日は気圧が下がっていて数日寝込んでからの絶不調でした。
・弱ってから触れられるのは嫌がる。浮腫チェック(許してくれるときに触る)以外は触りません。というか基本触りません。我慢してます。
・心臓の薬は腎臓に影響を与えるため、おしっこしなくなると利尿剤が必要になります。おしっこしてるか、水分を取ってるか、浮腫んでないか、は凄く重要なんだな〜とハラハラして見てます。また体重増加もポイントらしく急に増加していたら浮腫の印のよう(心臓肥大もありますよね…)。きなちゃんは元々135gあたりで、発症して130gになりましたが食事を取り出してから135〜137gです。
・食事は別記事にしますが絶不調時は水分ですら辛そうに飲んでいたので、食事を取る取らないはほんとに分け目だと思いました。

体調不良の様子 ※胸が痛くなる写真有

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サムネになるのは一番最初の写真なので、酸素感知器が気になるきなちゃんから。


以下胸が痛くなる写真を出します。


きなちゃんの体調は気圧と一緒にかわるようでした。ものすごく元気な日をすぎるとぐっと雨と一緒に不調になります。
そうやって迎えたある日の朝、その日はきなちゃんの顔色も悪く、投薬もご飯も一切受け付けてくれませんでした。


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もう亡くなってしまう…お別れが来るんだ。

この姿勢で繰り返される呼吸は過去一番荒く、見ていて胸が痛くなるほど。
夜までまともに薬や食事を受け付けず、荒い呼吸が急に止まって硬直する瞬間もありました。

夫が帰ってくるまで。きなちゃんが大好きな夫に会えるまで頑張れ。声をかけ続け、私も多分、パニックでした。


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夫が帰宅して私達自身もそれぞれボロボロだったのですが、最期は見守りたい一心でした。
エクセル株式会社の酸素レンタルには更に濃厚な酸素を出せるマスクもレンタルできていたのでそれを出して、きなちゃんの動きに合わせてマスクを寄せました。そして水とポカリ(薄めたもの)を与え、飲む様子に合わせて投薬も。その日初めてまともな投薬になりました。

何か口にすれば、はいつも思います。生きる気力がある限り口にできる。だから水でも何でも口に入れれば希望がありました。夫と交代しながら見守り、なんとか朝を無事に迎え、それからはまたこまめな食事と酸素を吸入し続けました。

酸素機から心臓の薬へ

酸素機を導入したもののそれで完全復帰するほどそんな簡単な話ではないわけで、きなちゃんの容態に大きな変化はありません。
やっぱり薬でのアプローチがいる。再度病院へ(今度は開店同時に)問い合わせました。病院につれていける体力はその時すでにありません。
酸素機を入れた状態になった旨も合わせ伝えると今度はすんなり薬をもらえました。

ちなみにきなちゃんはエコーを撮れた訳じゃありません。正確には心筋症だとわからないのです。
病院へつれていくことがますます難しくもなり、またハムスターのエコーを撮れる病院は近くにありませんでした。心臓の薬を貰った病院からも、抗生剤がきかなければのステップアップ的に心筋症を疑い、薬が出たという流れです。

ただ薬を投薬してからは穏やかに眠れる日が増えました。寝ている呼吸数の荒さが確実に減りました。
もう動く元気がないと思っていたきなちゃんが、元気に歩き回る時間も出てきました。


1点、食事に変化は出てきました。
ペレットは食べれなくなってしまったのと、頼りのハムスターセレクションのパウダーも食べなくなったのです。
そして乾燥野菜や小さなペレット、日に日に食べるものが減って来ています。
今は生野菜とチキンペーストをたくさん入れています。とにかく食べる。食べれば生きれる。体調が悪い日は特に気に掛け、起きる度に何かしら口にできるように助けています。

酸素機のレンタル

酸素機と言うと私は実兄が喘息で吸入していた機械が思いつきます。入院するほどの喘息持ちだった実兄は結構な物音を立てながらも吸入して体を休めていました。その吸入器のサイズはなんだか小柄だった気がする。
ハムスターに酸素、となると同じくらいかもっと小さな機械になるだろう。検索した先もサイズ感がやっぱり小さい感じがする。

少しでも額を下げたいのと急ぎゲット出来る条件揃いの酸素機は、夫が問い合わせた足立区にあるエクセル株式会社の酸素レンタルでした。
慣れない東京を車で走らせ着いた先でゲットした酸素機。

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これは防音対策(以下記載)を尽くした今の彼の姿。我が家で一番の存在感を放つ。


大きい。ミニ冷蔵庫よりちょっと小さいくらい。
お店入ったときにガンガン起動してて勝手にわんちゃん用だと思ってたんですが当たり前にサイズは統一でした。
重いですか?と聞くと20キロくらいですね、と。
とりあえず車に積んでもらい、また時間をかけて帰宅。そしていざ下ろそうとするとやっぱり重たい。疲れたこともあり夫が部屋に運んでくれました。

早速きなちゃんハウスの横に設置して起動。
音ですがうるさいです。お世辞抜きに。
「これは…(笑)」とちょっと笑っちゃうくらいには音が全力でした。
賃貸マンションなので苦情来たらおしまい。ひとまず隣の部屋に隣接しない場所に移動しましたがやっぱりうるさい。
地鳴りがしてるんじゃ?いろいろ話し合いながらも下の部屋への配慮からクッション&毛布&ダンボール。だいぶ軽減された気がするも、ずっと聞いてるとわかんないので、もうなんかいっそ変わってない気がする。
ご迷惑かけてる気がしてその日のうちに下の部屋の方に挨拶に伺いました。「うるさかったらすみません」と謝ると「何も聞こえてませんよ」とお返事が。お世辞に感じますよね。でも隣の部屋にも伺うと何も聞こえてませんと。私達には何が聞こえてるのってくらい聞こえるんですが。


酸素機は今日も起動しています。元からあった訳じゃないこの音が、いつかなくなるとすっと今度はさびしくなる気がしてしまって怖いけど。

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でもペットの生きる気力を手伝える酸素機はおすすめです。何もしてあげれない気持ちが救われます。
そしてピンチな時も助けてくれます。

肺炎初期疑いから抗生剤治療まで

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いつも通り引き篭もって寝ていると安堵していたのは私だけでした。帰ってきた夫が見たのは明らかな体の異変を訴えるきなこもちでした。

8月18日
私は直接見れなかったのですが明らかな体調異変があり急遽病院へ→診断は初期肺炎で抗生剤で治るということでした。
目にも傷があり、砂場に血も落ちていたので、いつも通りはしゃぎまわった際に擦るような怪我をしてしまいその拍子に病気が併発したのではないかと見ています。

その日はぐったりして食事も取れない状態でしたので、投薬と共に夜通し見守り、起きる度に茹でたかぼちゃをスプーンであげ続けると朝にはだいぶ復活して活動しはじめました。食べることを思い出したようでいろいろ口にし始めたのです。

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抗生剤がなくなるまで、と様子を見続けましたが呼吸の異様な荒さや以前に比べて食欲不振は明らかでした。
抗生剤がなくなるタイミングで再度受診→もう一段階強い抗生剤に移行。ハムスターに与える抗生剤はこの二段階が普通でそれ以上の強い抗生剤は推奨しないことを説明受けました。
その際に栄養剤(AHCC)も貰っています。

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抗生剤を変えたけれど呼吸の荒さ、動きの悪さ、食欲不振が変わらない。ただただ衰弱させている気がしながらもどうしたらよいかわからない。
心筋症じゃないかと夫から話が出るまで先がわからない気持ちでした。

心筋症であれば抗生剤じゃなく心臓に効く薬になる。既にぐったり弱り連れていけるような状況じゃなかったのでダメ元でも電話で受診した病院に心臓の薬を貰えるか問い合わせるとお怒りの声が…。
ですよね、診断違いじゃないかと電話先で言ってるようなもの。抗生剤は1週間しないと効果がない!と言われました。

1週間待てるのか?弱ってるきなこもちに出来ることは、お医者さんが初期の肺炎にはおすすめしないと言った酸素機でした。

ニキビダニ症、アレルギー体質

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ニキビダニ症と老衰で毛が随分と抜け落ち、治療から疲れきっています。

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かがみもちくんはアレルギー体質(アトピー体質)と診断を受けました。臭腺の黒ずみも体質的に出るものらしいです。
※かがみもちくんはニキビダニ症も他の皮膚検査も陰性でした。


◎ニキビダニ症の兄貴
ニキビダニ症で検索するとそれほど難病ではなく、なんなら「治りました」と言っている人もいたんですが、ニキビダニ症は他の病気の併発の可能性も高くなり、また完治せず一生付き合っていくものと聞きました。
とは言え、兄貴もよくなった!と思える時期を波打って経験してます。=治ったと感じる感覚はすごくわかります。ハゲてぐったりしてる様子からふわふわになって元気に走り回るので、復活している感覚を見て感じられました。

免疫力が低下すると皮膚に住まうニキビダニが暴れてしまう訳ですから、ニキビダニ症の経過はどれくらい基礎体力があるか、ハムスターの個体差が大きく出てしまうのかなと思いました。兄貴は元より体力や体重がモリモリな方ではなく、好き嫌いもあって食からの栄養が足りていなかったように思います。

●床材の流れ 
・ケージ内はこまめに清潔にする。清潔感が一番。毎日掃除とこまめな床材全換えをします。
・床材は最終的にマルカンのほこりの出にくい広葉樹マットになりました。コジマブランドの床材は床材にまみれて喜んでいましたが、翌日に体力が急低下したので体質に合わなかったようです。

●食事
・まずペレットの好き嫌いがありました。ペレットは諦めて食べるまで待つという人もいますが頑固な兄貴は諦め知らずでしたので、ペレットを適量摂取できず成長期にあった体重増加ができていませんでした。
個人的にはちょっとお金がかかってもいろいろ試してハムスターがきちんと食べれるものを探すのをおすすめします。
→最終的にハムスターセレクションのパウダーとプレミアムフード(ゴールデンハムスター用)を2種類並べ、ドライフルーツやドライ野菜をおやつにしていました。

●治療
・塗り薬。酷いときは2週間に1回、体調と毛の様子を見て1ヶ月に1回など調整していく。
・栄養剤AHCを朝夕1回2滴ずつ。免疫力増加の狙い。

◎アレルギー体質のかがみもちくん
かがみもちくんは家の中の環境や他ハムスターの動向に大変敏感な繊細タイプです。ストレスもストレートにハゲに出ています。
床材や食事のアレルギーの可能性もあるということで手探り中です。
お医者さんからは紙素材の床材をおすすめされて、変えたところだいぶ楽になったように見えます。
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使用した床材はジェックス株式会社の柔ごこちです。

☆毛を絡ませたうんちについて(写真はまた改めて)
兄貴もかがみもちくんも痒みから毛を噛んでうんちに毛を絡ませてしまっていました。私の近辺の病院ではハムスターに腸にきく薬を出せないと言われましたが、Twitterをたどると薬を貰えた方もいたのでエキゾチックアニマルの病院が近くにある方は必ず受診されることをおすすめします。

とりあえず我が家でできる対策としてはバナナや株式会社三晃商会のスーパー大麦等、腸活の食事を毎日に入れています。うんちがたくさん出るようになり便秘?からの元気のなさはぐんと減りました。うんちがたくさん出ると機嫌も良さそうです。

このブログについて

ハムスターの病気に関して模索しながらいろいろと試行錯誤をしているのをまとめようと思い、ブログにしました。

私自身Twitterやネット情報で助けられることが多かったので、このブログに検索でやってきた人が、このブログから何かしらの情報を持って帰って次の命に繋げたり、希望が出来たらうれしいです。

もちろん、ハムスターにも個体差があり、またハムスター飼育のプロでも医師でもない個人の見解と手の掛け方なので、至らないところや違うんじゃないかと思われるところはたくさんあると思います。
あくまで「こういった手の掛け方でこうなった子がいる」と参考程度にしてください。